火曜日, 3月 26th, 2019

もともと鉄道旅行が好きで国内の色々な路線に乗っていたのですが、海外進出も始めました。2018年のゴールデンウィークにはアメリカの大陸横断鉄道に乗ってきました。シカゴからサンフランシスコまでのカリフォルニアゼファー号を一人で利用しました。アメリカですのでその通りにいくか運次第なのですが、時刻表どおりに動けば52時間、2泊3日の旅になります。途中ロッキー山脈を越える旅になるので、アメリカの雄大な景色を車窓からのんびりみたいと思って出かけてきました。

鉄道(シスコ).jpg

列車には寝台車と座席車が連結されています。寝台車も2人用のものと最大4人まで利用できる大きな部屋のタイプがありました。2人用の寝台車は1人での利用も可能です。2人で利用する場合は二段ベッドの形になります。部屋としてはそんなに大きくはないですので、1人で2人用を利用したほうが余裕を持って過ごすことができます。ただし、窓は片面になりますので、部屋からは常に片方の景色しか見ることができません。

寝台車を利用している人専用のシャワーもあります。もう日本ではほとんどなくなりましたが、日本で走っている寝台列車についているのと同じようなシャワーです。食事は寝台車を利用している人は、朝昼晩の食堂車が無料で利用できます。無料、というか料金に含まれていると考えたほうがいいかもしれません。夜は係りの人が希望時間を聞きに来てくれます。ビーフかチキンがメインの料理でした。どちらも食べましたがビーフのほうがお勧めです。

何より、日本では見られないような雄大な景色を堪能できたことには感動しました。しかも、日本ではゴールデンウィークでもあちらでは普通の日ですので、日本円にして6万円くらいで予約ができました。国内では2泊3日も寝台列車で移動しようと思うと、豪華列車の旅しかありませんし、それに比べればだいぶお得なのではないでしょうか。シカゴから出発すると、初日はほとんど平地を移動することになります。

これも素晴らしいのですが、やはりハイライトはロッキー山脈です。山をゆっくりと越えていく中で野生の鹿を見かけることもありました。途中ネバダ州では荒地を移動しましたし、そこに沈んでいく夕日も思い出に残っています。列車に乗って窓から景色を眺めながら、ゆっくりと食事をする機会も日本ではほとんどありませんので、非常に楽しい経験になりました。

食事の際は相席になりますのでコミュニケーションも必要です。ちょうど小さな子連れのお母さんと一緒になりましたので、子どものために折鶴を折ってあげたら喜んでいました。一緒に折ったり、おりがみも何枚か分けてあげてあげたら子供がおやつのチョコレートを分けてくれたのもうれしかったです。もう少し英語力があればもっと楽しめたのに、と思いました。わざわざシカゴからサンフランシスコまでを列車で時間をかけて移動しようと考えるような人たちなので、どちらかというと時間を気にしていない、高齢な方が多かったです。大人の会話になりますと、時事問題などニュースに出てくるような話題が英語で振られてきます。多少の英語力には自信があったのですが、やはり本格的な話になると何を話しているのかがうまく理解することができずに困りました。

食堂車での会話も旅の楽しみの一つでしたので、もっと自分に英語の力があれば、充実した旅行になったのではないかと感じています。それでも同席下人とはその後車内で出会ったときに簡単な挨拶を交わすことができましたし、基本的にみなさんフレンドリーな方ばかりで助かりました。2泊3日ありますので、挨拶の返事のパターンも複数知っていたほうが便利だとも思いました。しっかりと英語を勉強しなおして、もう一度乗ってみたいと考えています。